2009年09月01日

消えたオオクワガタ…国内有数の生息地・佐賀

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090829-OYT1T00571.htm

 国内有数のオオクワガタの生息地として知られる佐賀県の筑後川流域で、ここ数年オオクワガタが目撃されていないことが、昆虫愛好家や研究者への取材で分かった。

 すみかとなるクヌギの木の伐採が進んだことに加え、平野部で捕獲しやすいため乱獲されたことが原因とみられるという。

 甲虫を収集し、繁殖させている佐賀市の鳥越義則さん(52)は2006年6月以降見かけていないという。「ミヤマクワガタやノコギリクワガタは筑後川流域の平野部に今もいるが、オオクワガタだけが姿を消した」と話す。佐賀県内で昆虫の生息調査を行っている佐賀昆虫同好会には10年以上、目撃情報が寄せられていない。

 オオクワガタは、2007年に環境省レッドリストの「絶滅危惧(きぐ)2類」(絶滅の危険が増大している種)に選定され、全国的にも数が減りつつある。

 複数の専門家によると、佐賀県内の平野部では1980年代まで、農業用水路沿いの雑木林のクヌギの古木に広く生息していた。しかし、ほ場整備などに伴う伐採で生息環境が狭まり、90年代後半のクワガタブームによる乱獲が減少に拍車をかけたという。

 鳥越さんは「左右の均整のとれた太くて立派なあごが佐賀産の代名詞。大きさに加え、バランスのとれた美しい形で人気が出た」と説明する。

鳥越さんが飼育しているオオクワガタのオス.jpg

鳥越さんが飼育しているオオクワガタのオス


 佐賀県有明海再生・自然環境課は「開発によって河川敷や水路沿いの雑木林が少なくなったことが減った原因の一つ」としているが、「人工繁殖技術が確立されており、すぐに絶滅という状況にはない」として特別な対策は予定していない。

 人工繁殖技術によって、オオクワガタは安いものでは数百円から手に入る。野生種から人工繁殖させた子やその次の世代などが売買の中心だが、野に放たれ、野生種と交配して野生と人工繁殖の区別がつかなくなる問題も指摘されている。

 荒谷邦雄・九州大准教授(昆虫学)は「佐賀産のオオクワガタは一つのブランドとして認知されており、業者や愛好家の間で野生種の収集熱は冷めていない。筑後川を隔てた福岡県の平野部でも手当たり次第に捕獲され、危機的状況にある」と警鐘を鳴らしている。


 ◆オオクワガタ◆

 国内に生息する最大級のクワガタ。成虫は2〜3年生き、オスは体長70ミリほどになる。マニアの間では「黒いダイヤ」とも呼ばれ、1999年には東京の昆虫店で体長80ミリのオスが1000万円で取引されたこともある。



(´-`).。oO(夏休みのロマンが・・・)
posted by まろんど at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 甲虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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