2009年08月10日

コオロギ、本能的行動だけじゃない 北大、脳内伝達物質の作用解明

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/180987.html

 反射的、本能的に行動すると考えられていた昆虫のコオロギが、ヒトなどの哺乳(ほにゅう)類と同じように、脳で考えて行動することを、北大などの研究グループが解明した。4日付の米国の生物学専門誌「BMCバイオロジー」で発表した。

水波教授.jpg

「考える」というコオロギと哺乳類の脳の仕組みの類似性を見つけた水波教授
 

 研究グループは、北大大学院先端生命科学研究院の水波誠教授(神経生物学)と東北大大学院生ら。ヒトなどの哺乳類は、行動する前に過去の記憶を呼び起こして考えるが、その際に脳内で特定の物質が放出されるという。コオロギの脳は、神経細胞の数で比較すると、人間の脳の10万分の1ほどの小ささ。これまでコオロギなどの昆虫は、一定の学習能力はあるが、より反射的、本能的に行動し、こうした物質の働きは無関係とされてきた。

 水波教授は、昆虫の中では人間への警戒心が弱く扱いやすいコオロギを使い、2年前から脳の伝達物質の働きを研究。コオロギに果物のにおいをかがせた後、水を与えたものと、塩水しか与えられなかったものに分けて、脳内の伝達物質の働きを比べた。

 においをかぐと水がもらえるコオロギは、学習によって水を取るためににおいに近づくが、水を取る「快感」を神経に伝える脳内物質「オクトパミン」を阻害する薬剤を注射すると、においの発生源に集まらなかった。逆に塩水が与えられたコオロギは、においに近寄らないはずだが、「不快感」を伝える脳内物質「ドーパミン」を薬剤で阻害すると、においを嫌わなかった。

 このことから、コオロギは反射的でなく、脳内の伝達物質の放出によって、学習したことを読み出していることが分かり、高度な哺乳類の脳と類似点があることが分かった。



(´-`).。oO(一寸の虫にも五分の思考能力か・・・)
ラベル:生態 新発見
posted by まろんど at 04:44| Comment(0) | TrackBack(0) | バッタ目・ナナフシ目・蟷螂目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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