2009年08月28日

ハエのメスは短時間の交尾を好む

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=78433783&expand

 ハエにも“男女間のバトル”があるとの研究結果が発表された。ショウジョウバエ科に属するハエのメスの多くは、オスが交尾に時間をかけようとするのに対し、短時間の簡潔な交尾を好むという。これは必然的にオス・メス間の争いへとつながる。

ショウジョウバエ.jpg


 今回の研究に携わったスイス連邦水圏科学技術研究所のキルスティン・クラッパート氏は、「交尾開始から1分半ほどが経過すると、メスはオスを蹴りつけ、もがき始める」と話す。メスにとっては、1回の交尾が短い方が繁殖のチャンスが広がる。長引けば長引くほど別のオスと交尾する機会は失われることになるからだ。

 オスにとっては自分の遺伝子が生存競争に勝ち残る確率が高くなるため好都合なのだが、メスしてみれば“大損害”なのだという。「オスのヤマクロショウジョウバエ(学名:Drosophila montana)には生殖能力のないものも多い。そのため、たった一度の交尾では子孫を残せないリスクが高まるのだ」と同氏は説明する。

 メスによる交尾時間のコントロールの実態を知るため、クラッパート氏ら研究チームは死んだメスをオスにあてがって実験を行った。実験では、死んだメスを人為的に支えて生きているように見せかけ、交尾相手としてオスが認識するよう仕向けた。するとオスは、通常の1.5倍の時間を交尾に費やしたという。

 ヤマクロショウジョウバエのオスは、交尾相手のメスが逃げ出さないよう強く相手にしがみつくことができる。「この点を考えると、メスによる交尾時間のコントロールは実に見事だと言える」とクラッパート氏は述べている。

 今回の研究結果は、こうしたオス・メス間の確執がショウジョウバエの交尾のあり方を変化させてきた可能性を示すものだ。いずれにせよ、子孫を残すという目的が両者の間で一致しているのは間違いない。「最良の手段を互いにあれこれと模索している、というところではないか」と同氏は話している。

 人間の場合、2分に満たない性交というと驚く女性も多いかもしれない。だが科学者によると、ショウジョウバエのメスが求めていることは人間にも関係があるかもしれないという。

 イギリスのシェフィールド大学で講師を務めるロンダ・スヌーク氏は、今回の研究には加わっていないが、ショウジョウバエの雌雄淘汰と繁殖行動について研究している。同氏は、「女性が長時間の性交を生来好むものなのかどうかはわからないが、ひとつ言えるのは、人間の女性が重視するのは性交そのものというよりは前戯であるということだ。昆虫類は、交尾に至る前に求愛行動を行うが、これが人間の前戯に相当するかもしれない」とコメントしている。

 今回の研究は6月12日発行の「BMC Evolutionary Biology」誌に掲載されている。




(´-`).。oO(ハエの恋愛か・・・)
ラベル:交尾 生態
posted by まろんど at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ハエ目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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