2010年05月08日

線虫でナラ枯れ防止 キクイムシに寄生し駆除

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100424/201004240856_10533.shtml

 県森林研究所(美濃市)は、ナラ枯れ被害を引き起こす甲虫カシノナガキクイムシ(カシナガ)に、天敵である線虫を寄生させる試みが駆除に有効だったとする野外試験の結果をまとめた。環境に与える影響が少なく、従来の殺虫剤を使う方法よりコストを約3分の1に抑えられるのが強み。2011年度中の実用化を目指す。

カシナガ被害.jpg

カシナガ被害で枯死、赤や白に変色した木々が目立つミズナラ林
=2008年9月、郡上市八幡町(県森林研究所提供)


 同研究所の大橋章博主任専門研究員(48)が今月、筑波大で開かれた日本森林学会で発表した。線虫は長さ約0・5ミリ。カシナガの幼虫(約5ミリ)の口や腹部の気門(呼吸の穴)から侵入し、体内にバクテリアを放出。幼虫は、1〜2日後に敗血症で死ぬという。線虫、バクテリアとも人体には無害。

 線虫は、地中で芝生を枯らしたりサツマイモに付くゾウムシなどの駆除に使われている市販の品種を使った。

 試験は関市の百年公園で実施。08年10月、枯死したコナラの幹に10カ所の穴を開け、計2500万匹の線虫を水に混ぜて注入した。09年6〜9月に木からはい出したカシナガの成虫を数えた結果、対策をしなかった木からは1本当たり約3400匹だったのに対し、線虫を放った木は9割以上少ない約120匹に抑えられた。各5本ずつ比較した。

 殺虫剤を注入する従来の駆除は、木1本につき100カ所ほど穴を開ける必要があった。効果は、ドリルが届く地上から2メートルほどの高さに限られ、駆除できる幼虫は、3〜8割にとどまっていた。

 線虫を使うと、穴の数が1本当たり10カ所で済むため、作業時間が短縮。線虫は水を吸い上げる木の中の管を通って移動するため、効果は木全体に及ぶ可能性がある。大橋さんは「殺虫剤は木も殺すため、生きた木には使えなかった。線虫を使えば、木を生かしたまま、カシナガを駆除できる」と話している。

 【県内のナラ枯れ】 カシナガの被害は1996年に揖斐郡揖斐川町で初めて確認、2009年は合併前の旧99市町村のうち51市町村に広がっていた。99〜08年までの10年間に東京ドーム77個分に当たる約360ヘクタールを枯らした。被害を受けやすいコナラやミズナラなどは県内の森林の51・3%、飛騨地域では58・1%を占め、被害の拡大は昆虫など多様な生き物のすみかを奪ったり、土砂災害につながる恐れがある。

(2010年04月24日 岐阜新聞)



(´-`).。oO(おもわぬ副作用があったりして・・・・)
ラベル:生物農薬 害虫
posted by まろんど at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 甲虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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