2010年05月24日

チョウ目昆虫のゲノム構造の類似性が明らかに

- 新たな農薬開発につながることが期待 -
http://www.nias.affrc.go.jp/press/20100521/

ポイント

チョウ目害虫とカイコの遺伝子の並び方はほぼ同じであることがわかりました。
カイコゲノム情報を有効利用してチョウ目害虫の遺伝子同定や新たな農薬開発の加速化が期待されます。
狭い領域でのゲノムの再編成が高い頻度で起こることが、チョウ目昆虫の農薬抵抗性発達や多様性の原因と推測されます。


概要

(独)農業生物資源研究所は、フランス国立農学研究所(INRA)などの研究グループとともに2種類のチョウ目害虫ゲノムの一部を解読しました。その結果、チョウ目害虫とカイコの遺伝子の並び方はほぼ同じであることがわかり、カイコのゲノム情報がチョウ目害虫の遺伝子同定に有用であることを明らかにしました。
ヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)などのチョウ目害虫は、農薬抵抗性を獲得しやすく農業上大きな問題となっています。今回、2種類のチョウ目害虫(オオタバコガ及びツマジロクサヨトウ)のゲノムを解読してカイコゲノムと比較したところ、遺伝子の並び方がほぼ同じであることがわかりました。この結果は、カイコゲノム情報を利用すればチョウ目昆虫の遺伝子同定が容易になることを示しています。今後、カイコのゲノム情報を利用して、チョウ目害虫の防除に有効な新規の農薬開発などが進むと期待されます。一方、カイコと2種類のチョウ目害虫のゲノムを詳細に比べてみると、遺伝子間の距離、遺伝子の向きや増幅数に多くの違いがあることがわかりました。狭い領域でのゲノムの変わりやすさが、様々な環境への適応性を向上し、チョウ目昆虫の多様性を生み出す原因となっている可能性が明らかになりました。
農業生物資源研究所は、平成18年12月にINRAと共同研究に関する覚書(MOU)を締結し、カイコ以外のチョウ目昆虫のゲノム情報の取得とカイコゲノムとの比較解析及びその利用に関する研究を日仏共同で進めてきました。今回の研究成果は、その一部を2010年4月13日に米国科学アカデミー紀要(PNAS)で発表したものです。

予算: 農林水産省委託プロジェクト「アグリ・ゲノム研究の総合的な推進(昆虫ゲノム)」(平成19−23年度)

参考資料
http://www.nias.affrc.go.jp/press/20100521/ref.pdf

(平成22年5月21日 独立行政法人 農業生物資源研究所 プレスリリース)



(´-`).。oO(害虫駆除の効率が上がるんですかね・・・?)
posted by まろんど at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 蝶・蛾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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