2009年12月10日

暗闇50年、ハエ「進化」…1400世代飼育

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091208-OYT1T00780.htm

 ショウジョウバエを50年以上、約1400世代にわたって真っ暗な中で飼い続けると、姿や生殖行動などに変化が起きることが、京都大の研究でわかった。

 生物の進化の謎を実験によって解き明かす初の成果として注目を集めそうだ。横浜市で開かれる日本分子生物学会で9日発表する。

 1954年、理学部動物学教室の森主一(しゅいち)教授(2007年2月死去)が、暗室でハエの飼育を開始。以来、歴代の教員や学生らが、遺伝学の実験用に代々育ててきた。

 暗室のハエは、においを感じる全身の感覚毛が約10%伸びて、嗅覚(きゅうかく)が発達。互いをフェロモンの違いで察知して繁殖し、通常のハエとは一緒に飼ってもほとんど交尾しなくなっていた。

暗室で飼育したショウジョウバエ.jpg普通に飼育したハエ.jpg

左 50年以上、暗室で飼育したショウジョウバエ=京都大提供
右 普通に飼育したハエ=京都大提供


 全遺伝情報を解読した結果、嗅覚やフェロモンに関する遺伝子など、約40万か所でDNA配列の変異が見つかった。視覚にかかわる遺伝子の一部も変異していたが、光には敏感に反応するので視覚はあるらしい。ショウジョウバエの寿命は約50日。1400世代は、人間なら3万〜4万年に相当するという。

 阿形清和・京大教授は「通常とは異なる環境で世代を重ねることで、まず嗅覚などの感覚器官に差が生まれ、それが生殖行動に影響し、やがて種の分化につながっていくと推測できる」と話している。
(2009年12月8日14時49分 読売新聞)




(´-`).。oO(50年の研究・・・すごいですね・・・)
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2009年12月01日

ハエ取り紙 環境配慮で高い海外需要

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091129/CK2009112902000054.html

 天井からぶらりと垂れ下がったあめ色のクラフト紙。数十年前は、食卓のある部屋や、くみ取り式トイレにあるのが、日常的な光景だった。ハエたたきの攻撃をスルリとかわし、わが物顔で飛び回っていたハエたちがベトベトの粘着剤の上で次々と逝く姿が、世の無常を漂わせた。リボンが髪の毛や腕にくっついては苦笑いした。

 最近はあまり見かけないが、国内最大手・カモ井加工紙(岡山県倉敷市)の東京支店(中央区)の岡本直人支店長(41)によると、「夏場は都内のホームセンターやスーパー、ドラッグストアでも殺虫剤コーナーに定番商品として置いていただいています」。

 ハエ取り紙は明治時代、米国やドイツからフライキャッチャーという名前で輸入されたが、富裕層しか買えない高級品だった。感染症予防策として、病原菌を運ぶハエの駆除が大きな社会的関心事となっており、庶民でも買えるよう一九二三年に同社が国産化。当初は食卓や床に置く平型のハエ取り紙を開発し、全国に広まった。

 ところが平型は、平面に止まる習性を持つイエバエには効果的だが、上からぶら下がっているものに止まる習性があるヒメイエバエの駆除には適さない。そこで三〇年に天井からぶら下げるリボン型を開発・発売したところ、爆発的なヒットとなり、一世を風靡(ふうび)した。

 売り上げのピークは六五年ごろ。年間約四千五百万本出荷された。ごみや下水の処理方法が変わるなどして家庭に侵入するハエが減り、国内需要は約五百万本まで落ち込んだが、そのまま粘り強く安定。現在はイタリアやポーランド、フランスなど海外需要が約二千万本あり、計約二千五百万本出荷している。

 「天然樹脂が主成分の粘着剤を塗っただけなので、食品工場や畜産業など化学薬品が使えない場所では必需品。特に環境意識の高い欧州での需要が高い」と岡本支店長。

 現在は、顧客の注文に応じ、さまざまな大きさの捕虫テープを提供。食品売り場の裏側や促成栽培のハウスなどで、虫がいないことを確認する衛生管理上のセンサー代わりにも使われている。

 今回の取材で撮影にのぞんだ岡本支店長は、伸ばしたリボンを横に並んだ女性スタッフの手にくっつけてしまい、思わず、「あっ、ごめん」。 (西田義洋)

 <メモ> 「リボンハイトリ」は1930年、1本約2銭で発売され、来年で80周年。現在は5本入り390円(税別)。ろうで固めたふたを崩してから紙製のひもに指をかけ、筒の部分を回しながら引っ張ると、長さ約70センチのリボンがゆっくりと出てくる。「ハイ」はハエの岡山弁という。(2009年11月29日 東京新聞)




(´-`).。oO(途上国では無限の需要がありそうですね・・・)
ラベル:害虫 虫ビジネス
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2009年11月20日

国内未確認のシラミバエ発見 洲本の獣医師 

http://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/0002523143.shtml

 洲本市五色町、獣医師山崎博道さん(65)が淡路島内で発見したシラミバエが、日本では未確認の種であることが判明し、ハエを研究している「双翅目談話会」が刊行する学術誌にこのほど掲載された。同会では和名を「タマダレトリシラミバエ」と付け「生態の研究を進めたい」としている。山崎さんは「長年の採集が発見につながり、光栄です」と喜んでいる。

シラミバエ.jpg

論文が掲載された学術誌と、山崎博道さんがこれまでに収集したシラミバエの標本
=洲本市五色町下堺


 シラミバエは体長2〜5ミリで、シラミのような平らな体を持ち、胎生で繁殖するなど独特の生態を持つ。鳥の羽毛に潜り込んで血を吸う習性があり、山崎さんは約20年前から鳥を治療する際に捕獲するたび、標本にして保存している。

 今回確認されたシラミバエは1997年、羽が折れて運び込まれたアオバズクから発見していた。数年前、同会会員で大阪自然史博物館の職員大石久志さん(京都市)に問い合わせ、外国の文献や資料と照合した結果、日本では確認されたことのない種であることが判明した。

 東南アジアやニューギニアなど熱帯地域では多数確認されており、大石さんは「アオバズクが熱帯地域でほかの鳥を食べた際に付着したのでは」と話す。「シラミバエが淡路島で繁殖しているわけではないと思うが、鳥の移動を考えるうえでも興味深い発見」と分析している。(2009/11/18 神戸新聞)




(´-`).。oO(個人でこういう研究してる人って結構いるんですね・・・)
ラベル:新発見
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2009年11月03日

「単眼付きの角」を持つハエ、1億年前の琥珀から発見

http://wiredvision.jp/news/200910/2009102820.html

ハエ入りコハク.jpg


鉤爪や角を持って白亜紀の地球を歩き回っていた生物は恐竜だけではない。約1億年前の琥珀の塊の中に、3方に分かれた角と飛び出した眼を持つ小さなハエが保存されているのが見つかったのだ。

オレゴン州立大学のGeorge Poinar, Jr.氏[映画『ジュラシックパーク』のアイディアの元になった、琥珀内のDNAを取り出す研究で有名な研究者。UCLAの名誉教授で、現在はオレゴン州立大学の research fellow]によると、このハエはCascoplecia insolitisと名付けられ(Cascoは「古い」、insolitisは「奇妙な、普通ではない」を意味する)、その特異性が高いことから、昆虫の新しい科に分類されたという。

ハエをはじめとする昆虫の多くでは、[多数の個眼からなる]複眼が2つあるほかに、頭部頂上にさらに3つの単眼がある。これらの単眼は、飛行中の方位を維持するのに役立つと考えられている。新たに発見されたハエでは、この単眼が、先が3方に分かれた角の先に1つずつ付いていた。

これらの単眼は、この「一角獣型」のハエが花粉を求めて花の上を這い回る際に、近づいてくる敵を検知する働きがあったと思われる、とPoinar氏は推測している。

はえ.jpg


単眼よりも大きい2つの複眼に関しては、このハエの場合、それぞれの複眼が平らに並んでおらず、それぞれが外側に飛び出している。これはおそらく、表面が飛び出していることによって花粉が複眼に付くのを防いでいたのだろう、とPoinar氏は説明する。

標本には、2種類の異なる植物の花粉も一緒に保存されていた。この標本は、ミャンマーの琥珀鉱床で見つかったものだ。

このハエには、花粉を噛むことぐらいしかできなかったと思われる小さなあごと、異常に長い脚、らせん状の触角がある。写真と解説は、今後発行される『Cretaceous Research』誌で紹介される予定だ。(WIRED NEWS 2009年10月28日)




(´-`).。oO(ハエの進化の過程がうかがえる興味深い発見ですね・・・)
ラベル:新発見 古代
posted by まろんど at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ハエ目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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